2017年12月

  • 小堀遠州筆のこの消息は前半部を失っており、茶杓に関する後半部分を茶掛として表装したものと思われます。

    石弾正(1604-50)は石川弾正大弼廉勝(かどかつ)のこと。遠州とも親交した近江国膳所藩主石川主膳守忠総の長子。文中の権十は廉勝の実弟権十郎総長。

    この消息は小堀遠州から石川廉勝に宛てたもので、内容は「権十郎総長から依頼されて削った茶杓ができたので、できはよくないが送る」との意。消息の授受が大名家間ですので、遠州は正式の花押を使用しています。またこのころの習慣として、年末の消息の授受は行われなかったのですが、この消息の日付は極月(12月)28日になっています。権十郎は年末にどうしても遠州作の茶杓を手に入れたかったのでしょうか。